[ ICT ]

【電子版】中国のサイバースパイ集団、日本の防衛企業を狙う ファイア・アイが指摘

(2018/4/23 11:00)

  • ファイア・アイによると09年から追跡を続けているサイバースパイ集団「APT10」が深く関わっている可能性があるという(ブルームバーグ)

 中国を拠点とするハッカー集団が日本の防衛企業を標的にしており、北朝鮮核問題の行き詰まりを打開する日本政府の政策決定の情報入手が目的である可能性があると、米サイバーセキュリティー会社ファイア・アイが指摘した。

 ファイア・アイが2009年から追跡を続けている「APT10」という名で知られるサイバースパイ集団がこの攻撃を行っている疑いが持たれている。電子メールによる「スピア・フィッシング」では、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の松浦晃一郎元事務局長の防衛に関する講演などがおとりとして使われた。昨年9、10月に計2回のサイバー攻撃が行われた。

 ファイア・アイのアジア太平洋地域担当最高技術責任者(CTO)、ブライス・ボランド氏は、「おとりの内容が防衛産業に関連していることから、サイバー攻撃の動機は北朝鮮の核問題の打開に向けた政策的処方の内部情報を得ることである可能性がある」と指摘した。

 中国外務省にファクスで20日にコメントを求めたが、返答はなかった。先月、米国を狙ったサイバー攻撃に関するファイア・アイによる類似の報告書が公表された後、中国外務省の陸慷報道官は、同国はいかなるサイバー攻撃にも反対すると表明していた。(ブルームバーグ)

(2018/4/23 11:00)

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン