時速305kmで５Ｇ ドコモ、４Ｋ映像ライブも中継成功

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  4Kハイフレームレート車窓映像・5G無線ライブ中継実験のシステム構成

ＮＴＴドコモは２３日、時速３０５キロメートルで移動する自動車に搭載した第５世代通信（５Ｇ）移動局と、実験コースに設置した５Ｇ基地局との間で、無線データ通信に世界で初めて成功したと発表した。同２９０キロメートルで移動する５Ｇ移動局が通信中に接続先の基地局を切り替える「ハンドオーバー」にも成功した。

高速鉄道など超高速移動環境での５Ｇサービスを想定し、ＮＥＣ、ＮＴＴと共同で日本自動車研究所（ＪＡＲＩ）のテストコース（茨城県城里町）で実験を行った。

時速２００キロメートルで移動する移動局から高解像度「４Ｋ」映像の無線ライブ中継にも世界で初めて成功したという。

実験で利用した２８ギガヘルツ（ギガは１０億）帯の周波数は電波の減衰が大きいため電波が遠くまで届きづらく直進性が強い特徴がある。

このため、５Ｇ基地局と移動局の双方に電波の放射エリアを特定方向に集中させるビームフォーミング機能や、移動局の動きに合わせ電波の放射方向を制御するビーム追従機能を搭載した上で最適化した。