[ ロボット ]
(2018/4/27 05:00)
HISホテルホールディングス(東京都新宿区、澤田秀雄社長)は、ロボットを活用した宿泊施設「変なホテル」を東京・浜松町に27日、開業する。変なホテルの開業は6番目。今回は初の試みとして、医道メディカル(東京都品川区)が運営する診療所「アイロボクリニック」を併設。ホテル同様、受け付けにロボットを置き人間が担う業務を代替する。患者の待ち時間削減や生産性向上を図る。
浜松町のホテルは計118室で、受け付けに男性と女性タイプのロボットを各1体設置。5カ国語対応で宿泊者情報の確認から精算まで、一連の作業を行う。
診療所の診療科目は内科、皮膚科、歯科。遺伝子や腸内フローラなどの検査、治療に関する説明や健康相談への簡易対応、内部スタッフの新人教育も手がける。ソフトバンクグループの人型ロボット「ペッパー」が無人受け付けを行う。
“ロボット”をテーマにホテル会社と医療クリニックが組んだ背景は、人手不足がある。「病院に行くと検査などで丸1日かかることが多いが、宿泊できるため短期間で集中治療が行える」(澤田社長)という。
医道メディカルの陰山康成社長は「医療機関は3交代制で深夜労働もあるが、ロボットを活用すれば人手を3分の1に減らすことも可能」と期待を寄せる。
(2018/4/27 05:00)