[ 金融・商況 ]
(2018/5/9 05:00)
【アビジャン=ロイターES・時事】現地の農家によると、世界最大のカカオ豆生産国、コートジボワールで害虫駆除が奏功し、先週はミッドクロップ期(4―9月)のカカオ豆の生育が進んだ。ただ、引き続き降雨不足が懸念され、生育の先行きを楽観する声は上がっていない。
国内のカカオ豆農園が4月、害虫被害に見舞われ、沿岸地域サンペドロで被害拡大に対処するため、コーヒー・ココア評議会(CCC)から農薬が供給された。
サンペドロ郊外の農家は「ミッドクロップ期の生育状況は良くなると思う。農薬を散布したため、害虫はさらに少なくなっている」と説明した。
しかし、農家の間では天候への懸念が高まっている。晴天に恵まれ、収穫したカカオ豆を十分に乾燥できる一方、7月の収穫に向け、新たなさやが生育するにはさらに降雨が必要だ。
西部ソブレの農家は「非常に暑い。樹木のすべての小さなさやが十分に生育するには、さらに雨が必要だ」と述べた。
(2018/5/9 05:00)