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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/6/5 14:30)
米スターバックスのハワード・シュルツ会長が今月下旬に退任する。コーヒーハウスの文化を米国の普通の生活に根付かせ、マクドナルドに匹敵するグローバルな飲食店を築き上げたスターバックスへの40年近くにわたる経営関与に終止符を打つ。
同社の4日の発表資料によると、11店舗のスターバックスを77カ国で2万8000店余りを構えるまでに成長させるのに貢献したシュルツ氏(64)は、26日付で名誉会長に就任し、マイロン・ ウルマン氏が新会長となる。
今回の退任でシュルツ氏が大統領選への出馬を準備しているとの観測が加速する可能性が高い。同氏は退任を伝える従業員宛て書簡で、「慈善活動から公職まで私自身にとって様々な選択肢を考えているが、今後どうなるかが分かるまでにはかなり時間がかかる」と説明している。
シュルツ氏は昨年4月、CEOを退任して常勤会長に就任し、同社の社会的なインパクトに関する計画を統括していた。同氏に次ぐ地位にあったケビン・ジョンソン氏がCEO職を引き継いでいる。
会長に就任するウルマン氏は小売り分野で長年経営幹部を務めた経験がある。現在のメーシーズやLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンで経営に携わった後JCペニーのCEOに就任。2015年に辞任している。
スターバックスによると、シュルツ氏は今夏に家族と過ごす時間を増やすとともに、同社の社会的影響力に関する著書の作業に時間を使う。
発表を受けてスターバックスの株価は取引終了後の時間外取引で一時2.8%安となった。年初から今月4日終値まででは0.6%安となっている。(ブルームバーグ)
(2018/6/5 14:30)