【電子版】BMW、サプライチェーン混乱なら英工場閉鎖も EU離脱で警告

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  BMWのフレイスマス氏は、現在は緊急対応策に沿って運営を続けていること、その上で部品輸入上の障害が生じれば英国撤退につながることを示唆した（ブルームバーグ）

【ロンドン＝ロイターES時事】25日付の英経済紙フィナンシャル・タイムズによると、独自動車大手BMWで関税を担当する幹部ステファン・フレイスマス氏は、英国の欧州連合（EU）離脱がサプライチェーンに深刻な混乱を及ぼすなら、「ミニ」や「ロールス・ロイス」を製造する英工場を閉鎖する必要があるだろうと指摘した。

　フレイスマス氏は同紙に対し、「われわれは常に最善を尽くし、すべてに備えると言ってきたが、（EU離脱で）サプライチェーンが国境によって妨げられる日が来れば、英国で製品を作ることはできない」と話した。

　同氏はBMWが英工場の操業を維持したいと思っていると強調し、現在は緊急対応策に沿って運営を続けていると指摘した。ただ、部品を輸入する際に生じる障害はどんなものであれ「ジャスト・イン・タイム」の事業モデルのコストを引き上げ、打撃を与えると述べた上で、「1日ストップするだけでも多額のコストがかかる。それがもっと多く生じるようなら、経営陣は最終的に、解決策を決める必要がある」と語った。