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(2018/7/7 05:00)
西日本で大雨が降り続いている影響で、各地で工場の稼働停止や従業員の早期退社といった対応を取る企業が相次いだ。6日午前、大阪など都市部は交通網が機能したため、通常通りに操業を始めた企業が多かった。ただ、都市部から離れた地域は、高速道路の通行止めや鉄道路線の運行休止が多く、部品供給の不足や従業員の安全確保を考慮した結果、午後から工場を停止する企業が増えた。
ダイハツ工業は西日本を走る高速道路が通行止めになり部品供給に影響が出たことなどを理由に、本社工場(大阪府池田市)、滋賀第2工場(滋賀県竜王町)、ダイハツ九州大分工場(大分県中津市)、同久留米工場(福岡県久留米市)で、6日夜の稼働を休止した。本社従業員も同日17時半までに一斉退社した。7日は昼のみ稼働する予定だった本社工場と京都工場(京都府大山崎町)を休止する。
マツダも本社(広島県府中町)と防府(山口県防府市)の主力2工場で、部品供給が困難になる可能性があるため、7日予定していた昼の休日出勤を取りやめる。6日は2工場とも通常通り昼夜操業したが、公共交通機関の減便を受けて、間接部門の勤務者に早めの退社を促した。
三菱電機は6日午後、液晶テレビなどを製造する京都製作所(京都府長岡京市)と、業務用空調を手がける冷熱システム製作所(和歌山市)のほか、兵庫県内の2工場で操業を中止した。工場が浸水するなどの被害はないものの、従業員の安全を優先した。
椿本チエインも従業員の安全を考慮して、産業用チェーンを製造する京田辺工場(京都府京田辺市)と、長岡京工場(同長岡京市)を6日午後から操業停止した。
中小製造業でも影響があった。池木プラスチック(奈良県田原本町)はプラスチック成形を手がける本社工場(同)と香芝工場(同香芝市)の2工場で同日午後から操業を取りやめ、従業員を帰宅させた。
(2018/7/7 05:00)