[ オピニオン ]

産業春秋/豪雨と猛暑

(2018/7/24 05:00)

7月初め、西日本を中心に豪雨が襲い、19日現在、14府県で223人の方々が亡くなった。亡くなられた方々を悼むとともに、被害にあわれた方々に、お見舞いを申し上げます。

一方、関東甲信越地方は気象庁観測開始以降初めて、6月に梅雨が明けた。梅雨明け以降、各地で35度C以上の猛暑日が続いている。23日には、埼玉・熊谷で41・1度Cと日本最高気温をつけた。炎天下、アスファルトの上を歩くと、頭がくらくらする。熱中症による搬送者も多数に及ぶ。

これだけの豪雨や異常な暑さが続くと、地球温暖化がいよいよ現実味を帯びてきた。2015年12月の国連気候変動枠組条約締約国会議で、産業革命時代からの温度上昇を2度未満に抑えるというパリ協定が決議された。

そのため今世紀後半に人為起源の温室効果ガス排出をゼロにするのが目標だ。だが、今夏の気温は2度上昇を超えていると思われる。

世界気象機関(WMO)によると、世界の平均気温はエルニーニョ現象があった16年が史上最高、15と17年がそれに次ぐという。今年は16年を上回るのではないか。産業でも家庭でも温室効果ガス排出削減の努力を加速しなければならない。それしか、わが身を守るすべはないようだ。

(2018/7/24 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン