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[ 科学技術・大学 ]
(2018/8/21 12:00)
公開された天体望遠鏡「せいめい」。18枚の鏡を組み合わせた主鏡(下方の円形部分)は東アジア最大級(17日、岡山県浅口市=時事)
京都大などが同大岡山天文台(岡山県浅口市)に建設した東アジア最大級の天体望遠鏡「せいめい」が完成し、17日公開された。国内初の分割鏡方式を採用しており、機動的に動かせるのが特長。宇宙で起きる爆発現象の解明や惑星探査での活用が期待できるという。早ければ今月中にもテスト観測を始める。
望遠鏡は高さ約8メートルで、重さは約20トン。18枚の鏡を組み合わせた口径3.8メートルの主鏡は東アジア最大級。
1分以内にあらゆる方向の天体を観測する機動性があり、ブラックホールができる際の爆発とみられる「ガンマ線バースト」や、恒星の表面で起きる巨大な爆発現象「スーパーフレア」など、宇宙で起きる突発現象の直後の状態を捉えることができるという。
同大の柴田一成教授は「ブラックホールがどのようにできるのかなど宇宙の謎に迫り、将来的には人類の宇宙進出にもつなげられれば」と話した。(時事)
(2018/8/21 12:00)