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[ 環境・エネルギー ]
(2018/9/8 14:00)
北海道の胆振地方中東部を震源とする大規模地震で、一時道内全世帯に及んだ停電は8日、99%以上に当たる293万戸で復旧し、ほぼ全域で解消された。道によると、これまでの死者は20人で、心肺停止は11人。8人が安否不明で、警察や消防、自衛隊などは約4万人態勢で救助活動などを続けている。依然1万人以上の被災者が避難所生活を強いられている。
北海道電力によると、8日9時時点で停電からの復旧戸数は293万戸となった。まだ停電しているのは2万戸。同社は電力供給設備の復旧に全力を挙げており、安定的な供給に向け、道民に節電を呼び掛けている。
地震発生以来、寸断されていた交通インフラは徐々に復旧している。新千歳空港発着の国内線や新幹線、本州や離島を結ぶフェリーなどは7日に再開。同空港発着の国際線も8日に運航を開始した。
一方、道によると、避難所生活を送る被災者は、1万1900人(8日10時現在)に上る。震源に近い厚真町や安平町を中心に、約3万1000戸で断水が続く。
気象庁によると、大規模な土砂崩れのあった厚真町周辺では、7日に降り始めた雨が8日朝まで続いた。余震が続く中、二次災害の懸念が高まっている。
停電がほぼ解消しても、道内最大の苫東厚真火力発電所が本格復旧するまでは、需要ぎりぎりの不安定な電力供給が続く。週明け以降の平日は電力需要が高まる見通しで、計画停電の検討も行われている。(時事)
(2018/9/8 14:00)