[ 政治・経済 ]

【電子版】米無人偵察機グローバルホーク、相次ぎ墜落 1年で重大事故2回

(2018/9/23 06:30)

  • ノースロップ・グラマンが製造する米空軍の無人偵察機「グローバルホーク」(2月5日、シンガポールエアショー=ブルームバーグ)

 昨年6月からの約1年間に、米空軍の大型無人偵察機「グローバルホーク」が米本土とスペインで相次ぎ墜落していたことが22日、米軍への取材で分かった。いずれも人的被害はなかったが、1年間に2回重大事故を起こしたことになる。同機は米本土の基地から衛星通信経由で遠隔操縦されており、制御できなくなった可能性もある。

 日本ではグローバルホークが三沢基地(青森県)に米領グアムから一時的に展開。防衛省は日本周辺で活動する中国軍の動向監視などのためグローバルホーク3機を2021年度以降、航空自衛隊に配備する。相次ぐ事故で、国土が狭く、民間機の運航2月が過密な日本での運用の安全対策が問われそうだ。

  • 米軍三沢基地に飛来したグローバルホーク。防衛省は中国軍の動向監視などの目的で3機を21年度以降に航空自衛隊に配備する(6月1日、三沢市=米空軍提供)

 米軍によると、グローバルホークは昨年6月下旬に米カリフォルニア州のシエラネバダ山脈に1機が墜落。今年6月26日(米国時間)にはスペイン南部沖に墜落した。スペインの墜落機は米中西部ノースダコタ州の空軍基地から遠隔操縦されていた。米欧州軍は取材に対して「事故原因を調査中」としている。

 グローバルホークは全長約15メートル、全幅約40メートル。高度1万5000メートル以上で運用され、撮影した画像などを地上に送信する。(時事)

(2018/9/23 06:30)

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