[ 科学技術・大学 ]

【電子版】NASA、小惑星探査機「ドーン」も燃料切れ 調査任務が終了

(2018/11/4 05:00)

  • 準惑星「ケレス(セレス)」に近づく無人探査機「ドーン」の想像図(NASA提供)

準惑星の周回軌道、初の探査機

【ワシントン=時事】米航空宇宙局(NASA)は1日、火星と木星の間に広がる小惑星帯を調査してきた無人探査機「ドーン」の任務終了を発表した。10月31日に探査機からのデータ送信が停止。搭載機器の方向調整の燃料が尽き、地球にデータを送信するアンテナや、太陽光パネルを動かせなくなったと判断された。

 ドーンは2007年9月に打ち上げられ、11年7月に小惑星「ベスタ」付近に到達。15年3月には準惑星「ケレス(セレス)」を周回する軌道に入った。探査機が準惑星の周回軌道に入ったのは初めてだったという。

  • 無人探査機「ドーン」が撮影した小惑星「ベスタ」(11年7月、NASA提供)

  • 無人探査機「ドーン」が撮影した準惑星「ケレス(セレス)」(15年5月、NASA提供)

 ケレスやベスタは、木星の重力の影響で惑星に成長し損ねたと考えられている。NASA幹部は声明で「ドーンが送信してきた驚くべき画像やデータは、太陽系の成り立ちや進化を理解する上で不可欠だった」と意義を強調した。

 地球にデータを送る任務が終わっても、探査機本体は今後20年間はケレスを周回する見通し。NASAは「ケレス周回が少なくとも50年に及ぶと、技術者は99%以上の自信を持っている」と説明している。

(2018/11/4 05:00)

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