[ トピックス ]
(2018/11/21 05:00)
日本産業広告賞で日刊工業新聞広告大賞を受賞したコマツは、林業にIoT(モノのインターネット)が活用されていることを巧みに訴求した。生い茂る木々が印象的だが、広告に埋め込まれた2次元コード「QRコード」を読み取ると、伐採の動画を見られるようにした。作業現場のデータを基に林業機械が伐採すべき木を特定し、丸太に加工する様子を分かりやすく紹介する。藤塚主夫副社長は「コマツのイメージを少しでも変え、ESG(環境・社会・企業統治)に取り組んでいることを理解してもらうのが狙い」と説明した。
新聞部門第1部第3席と第2部第1席を受賞したNECの中山啓二理事は「若手の担当者を中心に思い入れが強い広告を製作できた。今後も表現力を養っていく」と意気込みを示した。人工知能(AI)による映像解析技術をダイナミックに表現したことなどが高い評価を得た。
三木プーリは錆びない機械部品の広告で同部門第3部第1席を受賞した。西郷隆盛とその愛犬の銅像をモチーフにした内容で、愛犬に主眼を置いた意外性が評価された。三木康治社長は「機械の広告であることにこだわりすぎず、シンプルで分かりやすい表現を追求したことが評価され、うれしい」と語った。
同部門第4部第1席を受賞した日立建機は「顧客と一緒にソリューション(解決策)を形にする日立建機らしさを伝えていく」(ブランド・コミュニケーション本部)としている。
(2018/11/21 05:00)