(2018/11/26 05:00)
長岡技術科学大学 在校生の声
専門性が高くキャリアの広がりが見込める理系分野。長岡技術科学大学では近年、〝理系女性〟のサポートに力を入れており、女子学生の活躍が目立つケースが増えてきました。理系の道を選択したきっかけや研究活動を通じて得られること、どんな将来像を思い描いているのか。同大学の事業のPRや広報活動などに取り組む「学生広報大使」に任命された坂本夏澄さん、横田佑香里さんの2人に語ってもらいました。
豪州での実務訓練が大きな経験に
高専に進学した時から理系に進むことを考えていました。同級生の多くが行く普通高校や工業高校とは違って専門分野を5年かけてじっくり学べますし、実験も楽しそうだったから。社会に出てどんな仕事に就くのかイメージを描けるのも魅力でした。
現在の研究テーマは流体関連振動です。今までとは異なり、渦を駆動力にして回転する風車の理論の基礎研究を手がけています。
自分で考えた条件で良い実験結果が出て、「次はこんな実験をやってみよう」などいろんなアイデアを出すのが楽しい。最初は先輩の教えに従っていただけでしたが、修士の2年になった今では自分できちんと実験を進めています。旋盤やフライス盤を使いこなせるようにもなりました。
研究以外の楽しみはドライブ。県内では八海山や月岡温泉などに出かけました。新潟にはおいしいお酒と食べ物がたくさんあるので楽しんでます(笑)。
(数ヶ月にわたる長期インターンシップの)「実務訓練」で、原子力などに関する豪州の研究所に行きました。こうした経験ができ、長岡技科大に来て本当に良かったと感じます。どんな仕事をするか具体的にイメージするのはこれからです。それより今は学会発表や論文の執筆に力を入れたい。その上で、自分の勉強した内容や経験を生かせるところで働ければと思っています。
相談しやすい雰囲気、仲間と先生に恵まれる
高校生の夏休みに研究室の公開講座に参加した時から長岡技科大に親しみを感じていました。研究体制が充実していることや県外での就職率の高さなどから「ここがいい」と決めていました。
もともと音に関することに興味がありました。今は、耳をふさがず頭の骨を振動させることによって音を伝える「骨伝導ヘッドホン」の立体音響(3Dサウンド)の精度を高める研究をしています。音を吸収して反射させないガラスウールで囲まれた「音響室」で、スピーカーから耳の入り口(外耳道入り口)までの音の特性を測ったりしています。
難しいことやうまくいかないことはたくさんあります。それでもメンバーと相談しながら課題の解決策を探ったりしているのが楽しいです。相談しやすい雰囲気がありますし、仲間と先生に恵まれていると感じますね。
研究以外では、子どもたちを対象に実験ショーや工作教室のイベントを行うサークルで活動しています。小学生が笑顔で実験や工作を楽しむ様子をみるのはとても楽しい。進路選択のきっかけになってくれたらと思います。
将来は、開発系の仕事をやってみたいです。自分が開発したもので社会をより良くしたい。障害者や幼児ら社会的弱者とされる人たちのお役に立てたらうれしいです。
長岡技術科学ホームページ
(2018/11/26 05:00)