[ オピニオン ]
(2018/12/20 05:00)
最近、車を運転することが増えた。それまでは公共交通機関と徒歩移動がメーンだったので、日常の交通手段に車を使うのは、かれこれ10年ぶりくらいになる。移り変わる景色や、夜景の中の高速で走る感覚など、久々の運転は楽しい。
しかし、そんな生活も1カ月を過ぎると慣れてくる。移動に片道1時間以上かかることも多く、渋滞にもはまる。運転以外に何もできないその時間が、とてもムダに思えてきた。
電車では本を読んだり、取材前はスマートフォンで調べ物をしたり。パソコンで簡単な仕事もできた。運転中はラジオや音楽を聴く程度しかできない。音声認識でできる作業にも限りがある。自動運転があれば、と強く感じる。
トヨタ自動車や米グーグル、独ダイムラーなどが、相次いで自動運転を想定したサービス創出に取り組み始めている。車内空間の活用の仕方は劇的に変わって、多様なコンテンツが登場するだろう。しかし、実現に10年はかかる。
今は自動運転時代への移行期だ。車には一部の技術が搭載され始めた。サービス面も進化して、運転中の時間をより有意義に使えるようになるのだろうか。何かアイデアはないものかと頭を巡らせながら、結局ラジオを聞いている。
(2018/12/20 05:00)