[ オピニオン ]
(2019/2/4 05:00)
渓流釣りは、例年2月1日から一部河川で解禁され、3月1日から全国の多くの河川でスタートする。本格的なシーズンを迎える前に、一足先にと2月末に長野県に出かけることもあった。ここ数年の釣り初めは福島県の檜枝岐川水系で、雪解け水が収まり、水量が安定する5月に山菜料理も楽しみに行く。
今年は栃木県日光市を流れる男鹿川から始めるつもりだ。定宿のロッジには仕事を手伝うことで、宿泊場所と食事の提供を受ける仕組みがあり、ドイツやフランス、ポーランド、英国、香港、台湾、韓国、豪州からの旅行客が世話になっていた。
受け入れを休止しているのは残念だが、日光市には東照宮など世界遺産に登録された社寺があり、これらの方が魅力があると思ってしまう。また日本には他にも訪れる場所もある。なぜ、これといった観光資源のない中三依地区にしたのか。
ただ、感謝すべきことなのに当たり前となり、見過ごしている何かを彼らには見えていたはずだ。だからこそ帰国しても長期休暇を取り、毎年、ロッジを訪れる人もいるのだろう。
イワナやヤマメに遊んでもらうのもいいが、彼らを引きつけた何かを発見してみたい。観光の在り方を見直す機会になるかもしれない。
(2019/2/4 05:00)