【電子版】米フォード、英から移転準備 EU離脱で加速「もはや不測の事態ではない」

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  ロンドン東部のフォードのエンジン工場（17年10月、ダゲナム＝ブルームバーグ）

【ロンドン＝時事】13日付の英紙タイムズは、混乱が予想される英国の欧州連合（EU）離脱を背景に、米自動車大手フォード・モーターが英国内の生産拠点を他国に移転する準備を加速させていると報じた。同社は英国に3工場を構え、約1万3000人を雇用。移転の規模は不明だが、大幅なものとなれば地元経済に深刻な影響を及ぼす恐れがある。

　「合意なき離脱」を回避するには離脱案の議会承認が不可欠だが、先行きは混迷を深めている。メイ首相が12日に行った経済界との電話会議では、企業のいら立ちを反映するようにフォード幹部らが声を上げた。「もはや不測の事態ではない。（離脱をめぐる）不確実性ゆえに、われわれは（実際の）対応を取り始めている」と訴える参加者もいたという。