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[ 科学技術・大学 ]
(2019/3/19 11:00)
ベンチャー企業のワンウェブは自社の人工衛星の第一陣を打ち上げたばかりだが、衛星を通じた世界的なインターネットシステムの構築を目指し新たな大型資金調達を実施した。
創設から7年のスタートアップ企業であるワンウェブは18日、12億5000万ドル(約1400億円)を調達したと発表した。過去の分を含むこれまでの調達額は34億ドル。最新の資金調達にはソフトバンクグループとグルーポ・サリナス、クアルコム・テクノロジーズ、ルワンダ政府が参加した。
ソフトバンクのほか、ヴァージン・グループやコカ・コーラ、エアバスも出資するワンウェブの創業者グレッグ・ ワイラー氏は発表文で、「当社はデジタルディバイドの解消に取り組む方針であり、今回の資金調達は世界で共有される夢の早期実現を確実にする上で役立つ」と表明した。
ワンウェブの人工衛星6基を搭載したロケットが先月、フランス領ギアナの沿岸にある宇宙センターから打ち上げられた。ワンウェブは地球低軌道に650基の人工衛星群の構築を目指し、10月ごろから毎月30基程度の打ち上げを見込む。同社の目標は世界を網羅するインターネットシステムの提供で、現在光ファイバーケーブルが届かない遠隔地でも高速接続を可能にしたい考え。(ブルームバーグ)
(2019/3/19 11:00)