[ ロボット ]
(2019/3/24 08:00)
【パース(オーストラリア西部)=時事】日本にとって鉄鉱石の最大の供給国であるオーストラリアで、自動運転で鉄鉱石を長距離輸送する貨物列車が世界で初めて実用化された。往復平均800キロメートルの距離を最高時速80キロメートルで走行する。
「無人」列車を実用化したのは英豪系資源メジャーのリオ・ティントで、日本向け鉄鉱石輸出の最大手。日立製作所の子会社が技術面で協力した。
豪西部パースの指令所に据え付けられたボードには、北に約1500キロメートル離れた鉄鉱石の主要産地ピルバラ地区から港に鉄鉱石を運搬する列車の運行状況が表示される。「運転士交代のために列車を止める時間をなくせた」。鉄鉱石部門担当の幹部アイバン・ベラ氏によると、従来は1往復で4人の運転士が必要だったが、自動化により運行が効率化された。
(2019/3/24 08:00)