[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】ボーイング機、失速防止装置が墜落時に作動 米紙報道

(2019/3/30 05:00)

  • 737MAXのAOA(迎角)センサー(出展:ボーイング)

 エチオピアで今月墜落した米ボーイングの旅客機737MAXは、墜落前に失速防止システム「MCAS」が自動的に作動していたことが分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が同機のフライトデータを分析した初期調査の結果を引用して報じた。

 調査結果は米連邦航空局(FAA)が28日行った説明会で明らかにされた。エチオピア航空機だけでなく、昨年10月に起きたインドネシアの格安航空会社ライオンエアの737MAX墜落事故でも失速防止システムが誤作動を起こしていたことが強く示唆されると、WSJは報じた。

 エチオピア当局は墜落機のブラックボックスを分析した結果に基づく暫定報告書を数日内に発表する見通し。状況説明を受けた関係者がWSJに語ったところによると、報告書の内容は変更される可能性がある。ボーイングの広報担当者は調査に関してコメントできないと述べた。

 ライオンエア機墜落事故から回収したデータによると、パイロットが操縦不能に陥る前に失速防止システムが作動し、機首を繰り返し下げさせていたことが示唆されており、ボーイングは監督当局とともにここ数カ月間、737MAXのソフトウエア修正に取り組んでいる。(ブルームバーグ)

  • ボーイングの発表によるとMCASの仕様を2つのAOA(迎角)センサーの数値に基づき動作するようにソフトウエアを改修する。ただし数値の差が5.5度以上になるとMCASは作動せず、フライトデッキディスプレイ上のインジケータでパイロットに警告するという。従来は1つのセンサーの数値で作動するよう設計されていた(出展:ボーイング/ブルームバーグ)

(2019/3/30 05:00)

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン