[ ICT ]
(2019/5/4 05:00)
【シリコンバレー=時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは3日までに、インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが独自の仮想通貨を使った決済システムを開発していると報じた。毎日15億人以上が利用する巨大SNSへの導入は、既存の電子商取引の決済手段を脅かす可能性がある。
報道によると、仮想通貨のプロジェクトは1年以上前から進行。フェイスブックが発行する仮想通貨を利用者同士で送金したり、SNS上や外部サイトでの買い物に使用したりすることができる。
フェイスブックは、数十の金融機関やオンライン小売業者に参加を促しており、総額10億ドル(約1100億円)規模の投資を検討している。法定通貨との交換レートが急激に変動すると決済に使いづらいため、通貨の価値は安定させるという。
さらに、SNS利用者が広告を閲覧したり、他人の投稿に反応したりすると少額の仮想通貨を付与することも検討されている。オンラインの小売業者には、クレジットカードの決済手数料を削減できるメリットを売り込んでおり、SNSに広告を出す際に通貨を使えるようにする案も出ている。
(2019/5/4 05:00)