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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/5/9 05:00)
【ニューヨーク=時事】米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの新規株式公開(IPO)を今週末に控え、ウーバーや米同業リフトなどの運転手らが8日、待遇改善などを求めて世界各国の主要都市でストを実施した。スマートフォンのアプリで車を呼べる利便性で急成長する配車サービスだが、運転手からは競争激化による労働環境の悪化を訴える声が出ている。
ニューヨークでは、地元のタクシー労働者団体がインターネットなどを通じ、午前7~9時に乗務しないよう運転手に呼び掛けた。ウーバーのオフィスが入るビルの前で開かれた決起集会にはプラカードを持った運転手ら約100人が集まり、「団結の力を」と気勢を上げた。集会に参加したインダー・パーマーさん(54)は「(株式上場で)ウーバーの投資家が巨万の富を得る一方、われわれは最低賃金以下で働いている」と怒りをあらわにした。
米メディアによると、シカゴ、ロサンゼルスなど米国の主要都市のほか、英ロンドンや豪メルボルンでもストが行われた。ただ、世界に約300万人いるとされるウーバーの運転手のうち、ストに参加したのはごく一部とみられている。
(2019/5/9 05:00)