[ オピニオン ]
(2019/5/23 05:00)
平成から令和に移る長期の連休を利用し断捨離に挑んだ。最大の難関は長くテレビ台下の一等地を占有していたビデオテープ。いつか見るだろうと撮りだめていた何十巻ものテープを捨てる時が来た。
映画やドラマは見たくなったらソフトをレンタルすればいい。いや、今はネット経由で楽に家庭で見られる。ゴミ袋に入れながら、大半が一度も見ていないタイトルで、一生懸命録画した当時の努力は何だったのかと一瞬むなしくなる。
問題は通常の番組。映像は貴重なアーカイブ。くだらないお笑い番組にも今や有名タレントの若き日の必死な姿が現れる。在りし日の故人が活躍する場もお宝映像だ。
動画サイトには昔の番組が多数アップされている。検索も楽だし、スマートフォンですぐ見られる。大量のデータはクラウドにあり、アーカイブとしてはそれで十分。わざわざ狭いわが家にテープを残しておく必要があろうか。
多くは平成初期の映像。中期以降はDVDに移行した。それすらも今はかさばると感じる。令和の時代はあらゆる過去の映像がクラウドにアーカイブ化され、誰でも気軽にネット経由で見られる環境が来よう。と思っても、テープをすべて捨てきれないのは昭和育ちの悲しい性か。
(2019/5/23 05:00)