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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/6/14 05:00)
【北京=時事】中国自動車工業協会が12日発表した5月の新車販売台数は、前年同月比16.4%減の191万台だった。米中貿易摩擦で景気減速懸念が一段と強まる中、購入意欲が低迷。11カ月連続で前年実績を割り込んだ。落ち込みは前月(14.6%減)からさらに拍車が掛かり、回復のめどが立たない状態だ。
中国政府が普及を後押しする電気自動車やプラグインハイブリッド(PHV)車などの「新エネルギー車(NEV)」は1.8%増の10万4400台にとどまり、これまでの急成長にブレーキがかかった。政府は6月上旬に補助金支給の拡大を柱とする消費刺激策を公表し、てこ入れを強化する方針を示している。
ただ、激化する一方の貿易摩擦は消費者心理に悪影響を与えており、高額商品である自動車の購入意欲をそいでいる。業界が見込んでいた今年下半期の底入れ期待は後退しつつある。
一方、日系主要メーカーの発表によると、ホンダが37.4%増、トヨタ自動車も12.1%増と好調を維持。日産自動車は4.8%減だった。今年1~5月の中国新車販売台数は前年同期比13.0%減の1027万台だった。
(2019/6/14 05:00)