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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/7/6 05:00)
【ロンドン=時事】インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は5日、英中部キャッスルブロムウィッチの工場で電気自動車(EV)を生産すると発表した。欧州連合(EU)離脱の混迷などを背景に、英自動車産業には逆風が吹いているが、JLRの決定は久々の「朗報」となった。
JLRのラルフ・スペス最高経営責任者(CEO)は「先見性のある英国の企業として、排出量ゼロの次世代車にコミットしている」と述べた。JLRは2020年以降の全ての新型モデルにEVの選択肢を提供すると表明している。工場での最初のEVは高級セダン「ジャガーXJ」の新型になる。
既存工場を拡張する形で、数千人規模の雇用を維持する。また、EV用バッテリーは中部ハムズホールに新設する工場で生産するという。
JLRは今年1月、4500人規模のリストラを発表していた。英国では、日本のホンダや米フォード・モーターが工場閉鎖を決定。EU離脱への対応のため、今年春には自動車生産台数が急減した上、「合意なき離脱」の可能性が高まる中でさらなる打撃に警戒感も広がっている。
(2019/7/6 05:00)