[ 政治・経済 ]
(2019/7/16 17:30)
鴻海精密工業の創業者で資産家の郭台銘氏は、来年1月に行われる台湾総統選に無所属で出馬することは検討していないと同氏の広報担当アマンダ・リウ氏が明らかにした。郭氏は最大野党・国民党の党候補指名争いに敗れていた。
リウ氏は16日、テキストメッセージで、郭氏が総統選出馬のために国民党を去るとの臆測は「でっち上げの論点」だと指摘した。 高雄市長の韓国瑜氏は前日、郭氏ら4人の候補者を抑えて同党の公認候補に選ばれた。
郭氏が台湾総統のポストを目指す意向かどうかとの質問に対し、リウ氏はそれ以上の詳細には触れなかったものの、同氏が出馬する別の方法を見つけるとの観測を完全には否定しなかった。郭氏は6月、鴻海の会長を退任した。
同氏が無所属で出馬することになれば、与党・民進党の現職、蔡英文総統の再選阻止を目指す国民党から票を吸い上げることになり、結果に大きな影響を及ぼす可能性がある。(ブルームバーグ)
(2019/7/16 17:30)