[ ICT ]
(2019/7/18 11:30)
IBMの4-6月期売上高は前年同期比4.2%減の192億ドルで、アナリスト予想平均の191億4000万ドルをやや上回った。減収は4四半期連続。
4-6月期のクラウド・インフラストラクチャーとテクノロジーサポートを含むグローバル・テクノロジー・サービス部門の売上高は、前年同期比6.7%減の68億ドル。同部門は前四半期にも同程度の減収だった。カバノーCFOは減収について、IBMが一部の不採算事業を終了したことによるものだと説明。「年後半にかけてこれらの数字が改善すると予想する」と述べた。テクノロジー・サービスはIBMで最大の事業部門で、総売上高の40%近くを稼ぐ。
1株利益は一部費用を除いたベースで3.17ドルと、市場予想平均の3.08ドルを上回った。通期1株利益は13.90ドル以上とする見通しを維持した。
クラウド市場で10年余りにわたり後れを取ったIBMは、プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方でサービスを提供できるハイブリッドクラウド戦略を今後の方向性としている。ジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO)はアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトといったクラウド市場のリーダーを追い上げるため、レッドハットを高額で買収。買収手続きは7月に入って完了したため、今回の四半期決算にレッドハット事業の貢献はまだ反映されていない。
同日の4-6月(第2四半期)決算発表後の電話会議で経営陣は、340億ドル(約3兆6600億円)を投じたレッドハット買収とクラウドコンピューティング事業成長への貢献について口を閉ざした。ジム・カバノー最高財務責任者(CFO)はレッドハットに関する質問には一切返答せず、8月2日に予定する年次投資家説明会で最新の見通しを示すと述べるにとどめた。(ブルームバーグ)
(2019/7/18 11:30)