[ ICT ]
(2019/8/21 05:00)
【シリコンバレー=時事】インターネット交流サイト(SNS)を運営する米ツイッターと米フェイスブックは19日、中国政府が関与した偽アカウントを閉鎖したとそれぞれ発表した。アカウントは、香港で続く大規模抗議デモの暴力性を印象付けるような発信を繰り返していた。大手SNS企業が中国関連の情報工作を摘発するのは初めてとみられる。
ツイッターは、936件のアカウントを閉鎖した。違反者は削除された後も作成を繰り返しており、利用開始前に停止に追い込んだアカウントを含めると約20万件に及ぶ。フェイスブックも偽のアカウントやページなど15件を閉鎖した。
ツイッターによると、中国本土では同社のサービスへの接続が遮断されているが、多くは規制を回避できる仮想プライベートネットワーク(VPN)を使ってアクセスしていた。同社は「国家に支援された組織的な活動だという信頼できる証拠がある」と説明した。
SNSを通じた情報工作は、ロシアが2016年の米大統領選に干渉する目的で大規模に展開したとされる。その後も世界各地で政府が背後にいる偽アカウントが確認されている。
偽アカウント閉鎖、把握せず―中国外務省
【北京=時事】中国外務省の耿爽副報道局長は20日の記者会見で、米ツイッターと米フェイスブックが香港で続く抗議活動をめぐり中国政府の関与した偽アカウントをそれぞれ閉鎖したことについて「状況を把握していない」と述べ、具体的なコメントを避けた。
ただ、「今の香港情勢に関し、海外の華人・華僑や留学生の態度は明らかで、彼らが自分の見方を表明する権利は当然ある」とも指摘。海外で暮らす中国人らによる自発的行為との主張をにじませた。
We're disclosing coordinated account activity focused on the ongoing protest movement in Hong Kong. Our investigations have found that these accounts are linked to state-backed information operations from mainland China.https://t.co/Pc9R90Dp85
— Twitter Safety (@TwitterSafety) August 19, 2019
(2019/8/21 05:00)