(2019/10/25 05:00)
京都に秋の観光シーズンが到来した。1年で最も来訪者が多く、通勤ですごさを体感する。それもそのはず。観光入込客数調査によると、2018年に京都府を訪れた客数は8505万人、京都市内に限っても5275万人に達する。約30年前は京都市内で約3800万人だった。
個別に満足度を見ると、寺院・神社、伝統文化、自然・風景、癒やし・やすらぎ、飲食、買い物と、道路の渋滞以外は総じて高い。どれにしようか迷ってしまうが、京都勤務者のおすすめとして、こんなのはいかがか。
京都は観光都市、文化都市、歴史都市、そしてモノづくり都市でもある。多くの産業が都に集まり育ってきた。芸術工芸、西陣織、懐石に菓子、香に茶が千年の都を彩ってきた。伝統産業で存分に京都に浸るのもいいが、企業ミュージアムを訪れるのも一興だ。
島津製作所で近代科学の発展の歴史に触れ、月桂冠で清酒づくりを見学、京セラで最先端技術の半導体を支えてきたファインセラミックスを学ぶ。京都機械工具でハンドツールに囲まれるのは、なかなかできる体験ではない。
過ごしやすい季節になった。紅葉が、秋グルメが待っている。おなかとハート、知的好奇心を満たしに、そうだ京都、行こう。
(2019/10/25 05:00)