(2019/10/28 05:00)
夏前から膝の痛みに悩まされ、整形外科医院を受診した。診断結果は「変形性膝関節症」の疑いあり。膝の関節の軟骨がすり減ったために痛みが出る症状だ。原因の一つが加齢ということもあり「そんな年齢になったのか」とショックを受けた。
体が動く限り働きたいと考える人が増える中、企業も社員の年齢に応じた働き方や健康管理を講じる必要がある。労働災害では50歳以上が全体の半数を占めるという。50―60代の転倒による災害が増えている。
厚生労働省と中央労働災害防止協会(中災防)は、高年齢労働者の安全と健康確保のためのマニュアル「エイジアクション100」の普及に取り組んでいる。チェックリストを通じて高年齢労働者の健康づくりや職場環境の改善を促すというものだ。
中災防が都内で開いたセミナーに出席した。健康管理、転倒防止、熱中症予防など事例を交えて討議した。結論として高年齢でも健康で安全に働くには、若い頃からの健康づくりが大事だということだった。
幸い、膝はリハビリの効果もあり快方に向かいつつある。症状の改善には適度な運動で体重を減らすこともよいという。空気が澄む季節になった。遅まきながら自分のため一歩を踏み出してみるか。
(2019/10/28 05:00)