(2019/10/24 05:00)
東京モーターショーが、きょう開幕する。テーマは「オープンフューチャー」で、186の企業や団体が参加する。前回2017年(153)を上回り、異業種ではパナソニックやNTTが初参加となる。
独アウディなど海外自動車メーカーの参加見送りは、今回も相次いだ。入場者も1991年の約200万人をピークに前回は80万人を割り込み、減少に歯止めがかからない。
クルマのあり方も大きく変わろうとしている。「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)と呼ばれる次世代技術が登場。テクノロジーのめまぐるしい進展は次世代の移動手段を確実に変える。
テクノロジーは情報の発信手段も変えた。メーカーは自社イベントや会員制交流サイト(SNS)の活用に力を入れる。費用対効果でモーターショーに魅力を感じない企業が増えていても不思議ではない。
モーターショーを伝えるメディアは新鮮味のない報道をしていないだろうか。クルマもモーターショーも社会のあり方も大きく変わる中、過去をただただ踏襲していないか。「若者のクルマ離れ」などと紋切り型の取り上げ方では、多様化する読者のニーズを満たせない。反省させられることも多い。
(2019/10/24 05:00)