(2019/11/5 05:00)
異業種交流の重要性が叫ばれて久しい。自社固有の技術や製品、ノウハウを新たな分野で生かしたい。その思いからさまざまな交流団体が全国各地で活動している。だが固定したメンバーで新ビジネスがどれほど生まれているだろう。
名古屋商工会議所は、あすから9日まで名古屋市港区のポートメッセなごやで異業種交流の展示会「メッセナゴヤ2019」を開く。「出ると実際にビジネスチャンスにつながる」とは実行委員長を務める副会頭の三矢誠さん。
実績は口コミでも広がり、14回目の今年も出展数は1442社・団体と過去最高を更新した。約3万平方メートルと展示スペースが限られることもあり、会場の募集開始当日に完売。出展を諦めたところも多いと聞く。
業種を問わない展示会としては珍しい成功例と言えるだろう。その秘密はとことん「新しい商談」にこだわる主催者の姿勢にありそうだ。昨年から導入した人工知能(AI)による商談マッチングもその一例だ。
利用者の情報や希望を入力すると、思いもよらない訪問先をAIが選んでくれる。従来とは異なる世界にもチャンスはあるのかもしれない。筆者が一押しされた訪問先も担当地域内の知らない会社。まずは行ってみようかな。
(2019/11/5 05:00)