リケジョneo(85)ダイキン工業・三戸愛織さん

(2019/12/16 05:00)

フッ素コート、高機能に

総合1から続く)小学生の時の自由研究課題で、身の回りの水がどのように循環するかが気になり、水道局に直接問い合わせました。振り返れば、その時から次第に外へ目を向けるようになりました。東京理科大学大学院では、「低温マトリクス単離法」という手法を使い、化学反応を解析する研究をしていました。メカニズムを探る点は今従事している仕事と同じです。

フッ素のユニークな特性を知ったのは就職活動の時です。ダイキン工業はフッ素素材だけでなく、空調機器をはじめとした最終製品まで手がけているところに魅力を感じました。現在は研究拠点の「テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)」で、フッ素系コーティング剤の高機能化を目指して実験を繰り返しています。高分子の構造変化を観察しながら、フッ素コーティング剤の改良点や新用途について議論します。研究の話が白熱し、上司と駅で1時間ほど話し込んだことも。

会社の「女性活躍研修」は社外に目を向ける良い機会で、新しい知見を学べます。もちろん社内の別部門との連携も盛んで人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)の活用といった動きがあります。今後は、材料分析の技術を身に付け、自分の良さを発揮したいです。やはり“自分にしかできないこと”に対しては熱中して取り組めます。その上で社会の困りごとを、製品側と一緒に解決していきたいですね。

趣味は海外旅行と最近始めたキャンプです。休みにリフレッシュして、仕事に臨みます。(文=大阪・日下宗大、写真=冨家邦裕)

「ニュースイッチ」で拡大版 https://newswitch.jp

◇ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター所属 三戸愛織(みと・あおり)さん

(2019/12/16 05:00)

ひと カイシャ 交差点のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン