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(2020/1/6 05:00)
発電や離島も見てみたい
(総合1から続く)琉球大学工学部から同大学院理工学研究科に進みました。高校の時に風力発電や再生エネルギーに関心を抱き、大学で電気電子を専攻。風力の研究を続けました。地元志望もあって沖縄電力に。理系を選んだのは技術者だった祖父への憧れからです。
最初の配属は研究開発部。宮古島での太陽光発電や蓄電池によるマイクログリッドの実証チームに参加しました。大学での研究と近い分野ですが、机上のシミュレーションとは違う、実務の面白さを知りました。飲み会では宮古島独特の「オトーリ(泡盛の回し飲み)」も。教わることが多く楽しかったです。
現在の部署は6年目。落雷などによる設備欠損を防ぐ保護継電装置や系統安定化システムについて、適切な設定の検討や分析が主な業務です。他電力での系統事故の反映といった、速さを要する案件も担当するため、常に緊張感がありますが充実感も大きいです。
産休・育休からの職場復帰はスムーズでした。男性の育休など、福利厚生の制度も利用者も豊富で子育てしやすい環境です。助け合いの風土があるのも大きいです。息子が体調を崩すと大変ですが、そんな時は周囲のサポートに頼ります。その分、余裕がある時は同僚を助けられるよう仕事に打ち込みます。休日に家族で過ごす時間に幸せを感じますね。
チャンスがあれば、いろいろな部署を見てみたい。発電や配電、運用や離島部門なども経験したいです。専門分野を持ち、責任ある仕事ができる技術者になることが目標です。(文・写真=西部・三苫能徳)
◇沖縄電力 送配電本部電力流通部 系統技術グループ主任 工学博士 古謝明恵(こじゃ・あきえ)さん
(2020/1/6 05:00)