(2020/5/26 05:00)
喫煙は新型コロナウイルス肺炎の重症化の最大のリスクだ。中国・武漢市を中心としたコロナ患者1000人超の臨床データの分析から、喫煙者は人工呼吸器が装着される、あるいは死亡する危険性が非喫煙者の3倍以上にのぼることが分かった。日本呼吸器学会の横山彰仁理事長(高知大学医学部教授)は「糖尿病や高血圧といった基礎疾患や年齢よりも大きな危険因子になる」と警鐘を鳴らす。
喫煙者は肺の機能が低下しているだけでなく、たばこを吸う際に汚染の可能性がある手を何度も口元に近づけるため、感染のリスクが一層高まる。いわゆる「3密」の喫煙室も濃厚接触の場となるため閉鎖が望ましい。
さらに自宅で家族と過ごす時間が多い今、受動喫煙が増えれば、大切な家族の健康も害してしまう。学会では「あなた自身と家族、同僚を守るため、この機会に禁煙を」と呼びかけている。(随時掲載)
(2020/5/26 05:00)
科学技術・大学のニュース一覧
- 新型コロナ/患者→医療従事者の感染、標準予防策で防ぐ 神戸大(20/05/26)
- 新学長に聞く2020(2)福島大学学長・三浦浩喜氏(20/05/26)
- 猿橋賞に市川さん(京大准教授) ニュートリノの性質解明(20/05/26)
- 家庭で作れる傘袋ロケット 徳島大が公開、在宅児童向け動画(20/05/26)
- 愛知県公立大法人、生活困窮学生に5万円支給(20/05/26)
- コロナ収束へ 学会の提言(5)日本呼吸器学会 喫煙者の死亡リスク3倍(20/05/26)
- 名古屋工大、第一三共などと失明治療薬研究(20/05/26)
- 経営ひと言/東京保健医療専門職大学・陶山哲夫学長「刺激にワクワク」(20/05/26)
- おことわり/「NICT先端研究」は休みました(20/05/26)