(2020/6/17 05:00)
日に日に悪化する足元の経済指標に梅雨入りも重なり、鬱々(うつうつ)とした毎日が続く。通勤電車がまだ以前より混んでいないのが唯一の救い。気がめいるので“アフターコロナ”の新常態でよくなることを考えたい。
満員電車とは今度こそおさらばしたい。何年も前からその経済損失は膨大で、在宅勤務や時差出勤で解消しようと提唱されてきた。一向に改善されず、都心ではむしろ再開発や建物の高層化などで過密度が増していた。
立食式の懇親会も再考したい。短時間で多くの人と会話できる利点もあるが、何より問題と思っていたのが食べ残しの食品ロス。会話を一時止め食事に集中する時間を設ける会合もあるようだが、多少の廃棄は仕方ないという催事はもう時代遅れだ。
食堂やレストランで“お一人様”対応の席が増えてきた。仕事柄1人で外食する機会が多く、従来はお昼時の混雑と相席を避けるため時間をずらしていた。今後は同伴者がいても気兼ねなく別々に食事ができる。
私事で恐縮だが、地方に住む家族が亡くなった。これから遠く離れて単身で住む老親の介護という問題に自身も直面する。新常態で遠隔勤務が一層当たり前になると考えれば、梅雨空の心にも少しは日が差しそう。
(2020/6/17 05:00)