(2020/8/14 05:00)
東京都は13日、第6回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開き、状況判断を据え置いた。会議後、小池百合子知事(写真)は記者団に対し「状況は引き続き厳しく『感染拡大特別警報』にある」と述べ、旅行や帰省、夜間の外食、遠方への外出を控えるよう都民に呼びかけた。休業要請を含む都独自の緊急事態宣言については「現時点で発する段階にはない」とした。
状況判断は感染状況が最も深刻な段階、医療提供体制が2番目に深刻な段階を維持。判断項目のうち、新規陽性者数は312・7人(前回5日は346・3人)と横ばい、重症患者数は21人と前回と同じ(数値はいずれも7日間の移動平均)。
医療提供体制を逼迫(ひっぱく)させる重要な項目である重症患者数は増えていないが、モニタリング会議委員で東京都医師会の猪口正孝副会長は「中等症患者が増えており、将来、重症者が増える可能性が非常に強まっている」と警戒感を示した。
また猪口副会長は、無症状ないし軽症患者が多いことを受け「入院、宿泊療養、自宅療養を(振り分ける)統一した基準で体制を築き、効率良く患者を隔離して健康観察しなくてはならない時期に来ている」と述べた。
(2020/8/14 05:00)