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(2020/10/26 05:00)
仕事で人の役に立ちたい
(総合1から続く) 幼いころから、将来は人の役に立つ仕事に就きたいという思いが漠然とありました。生物の中でヒトの体の仕組みや疾患のメカニズムに興味があり、北海道大学理学部生物科学科に進学しました。学生時代はアルツハイマーなどの神経疾患や、白内障の発症メカニズムなどの基礎研究に打ち込みました。
北大大学院生命科学院に進み、就職活動では人の役に立つことが実感できる、若いうちから海外で働くチャンスがある、幅広い事業領域を手がけているの3点に重点を置きました。三井物産は面接での会話が最も弾み、選考が進むたびに志望度が高まりました。
当社には2011年に入社しました。現在はフィンランドで血液サービスを手がけるナイチンゲール・ヘルスを担当しています。日本での同社サービスの実用化に取り組んでおり、エビデンス(証拠)に基づいた検査と個別化ソリューションを組み合わせた未病対策プラットフォームの構築を目指しています。同社が持つ技術の優位性や潜在需要について多くの企業や医療機関に聞き、そこで得た情報を基に当社は出資を決めました。未病対策事業における技術の理解、医師向けのヒアリングやエビデンスの説明にあたり論文を読む機会が多く、理系で培った経験が生かされたと感じました。
目下の課題は育児と仕事の両立です。夫が単身赴任で“ワンオペ育児”の日々ですが、睡眠を十分取って朝型生活をしています。学生時代まで北海道で過ごし、当時から馬が好きでした。夫とともに競馬観戦が好きです。休日は朝から子どもと外出し、昼食後はテレビの競馬番組を見ながら過ごしています。(文=浅海宏規、写真=高山基成)
◇三井物産 ニュートリション・アグリカルチャー本部 ニュートリサイエンス事業部ウェルネス事業室 マネージャー 岡島文子(おかじま・ふみこ)さん
(2020/10/26 05:00)