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(2020/11/2 05:00)
設計を自動化、効率上げる
(総合1から続く)東京工業大学大学院理工学研究科を修了し、2012年に千代田化工建設に入社しました。学生時代は、モジャモジャした毛が生えているような形の圧電素子を使った小型ロボットの研究をしていました。今の仕事と全く異なる研究でしたが、多様な分野のモノをまとめることに魅力を感じ、エンジニアリング業界を志望するようになりました。大きなプラントが地図アプリケーション(応用ソフト)でスマートフォンなどに表示されることも、この業界に引きつけられた理由です。
18年5月から米国の案件で設計・調達・建設(EPC)に初めて携わり、そこで設計のやり方を学びました。その一方で、3次元(3D)CADを用いて各部門で図面を作成するにもかかわらず、部門間の情報のやりとりの中で再び2次元(2D)に落とし込んでいたのに気づきました。もっと効率化できるのではないかと考え、設計の自動化を検討するチームに入りました。
2Dによる情報の受け渡しは手間がかかるほか、人為的なミスが生じます。以前、荷重の関係でヒューマンエラーが出たこともありました。そういった課題を解決するようなツールの開発なども考えています。特定の部署を設けているわけでなく、多くの人を巻き込みながら検討を進めていきます。仕事をするのにあたり、やりたいことを掘り下げていくのが一番です。興味があるとのめり込み、力が付いていくのではないでしょうか。
小さな子どもがいます。休日に公園で一緒に行って遊びます。それで1日が終わってしまいますね。休日は子どもとの時間のほか、エクセルを使ってライフプランも立てています。(文=石宮由紀子、写真=森住貴弘)
◇千代田化工建設 配管設計部 武子友美(たけし・ともみ)さん
(2020/11/2 05:00)