(2021/1/21 05:00)
韓流ドラマには財閥がよく登場する。昨年日本でも話題になった『愛の不時着』のヒロインも財閥令嬢だった。財閥へのあこがれと特権階級への批判の両面からドラマの重要な役割を担う。
サムスン電子の実質的なトップである李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が、前大統領への贈賄罪で懲役2年6月の実刑判決を受け、収監された。
韓国の政権と財閥企業は、権力とカネに基づく共依存関係に陥りやすいと言われる。判決文は「大統領から賄賂を要求されれば、拒絶するのは難しい」と指摘し、大統領からの要請には、韓国最大の企業といえども逆らえない構図が明らかになった。そしてひとたび政権交代すると、厳しく指弾される。
韓国の国内総生産(GDP)の2割を稼ぎ出すと言われるサムスン電子の足元の業績は、半導体の需要増で好調だが、中国・台湾企業の猛追で、決して盤石ではない。有罪判決で株価も下落した。
ドラマなら「室長」という肩書の人物が登場し、財閥一家の無理難題をひそかに処理するというシーンも見られるが、今回は李氏の部下も同時に有罪判決を受けた。トップ不在が今後のサムスングループにどんな影響を与えるのか。現実はドラマよりもシビアだ。
(2021/1/21 05:00)
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