レント 鉄筋結束自動化ロボット「トモロボ」レンタル開始、負担の大きい単純作業を解消【PR】

(2021/5/10 05:00)

  • 結束が完了すると走行、次の交点を感知すると結束を繰り返す

  • 結束が完了すると走行、次の交点を感知すると結束を繰り返す

 【静岡】レント(静岡市駿河区、田島潤一社長)は、鉄筋コンクリート造の建造物の新設で行われる鉄筋結束を自動化できるロボット「トモロボ」のレンタルを始めた。通常、鉄筋結束は職人がかがんだ姿勢で無数の交点を繰り返し結束するため、負担が大きかった。トモロボは本体の左右に市販の鉄筋結束工具を取り付け、作業場を自動で移動しながら鉄筋の交点を感知し結束する。これにより職人は単純作業から解放され、技術が必要な作業にシフトできる。

 鉄筋結束はコンクリートを打つ前の床面に、縦横に配された鉄筋の交点を針金で固定する作業だ。職人は床に向かい、かがんだ姿勢で無数の交点を結束する単純作業を繰り返している。結束専用電動工具は開発されたものの、交点から次の交点への移動や、かがんでの結束作業は職人頼みだった。

 トモロボは鉄筋結束工具2機を取り付け、交点の感知、結束、走行という一連の動きを自動化する。人の代わりにトモロボが交点に移動し、結束工具を使って結束する。人と協働するロボットなので、安全性も重視されており、人の足や障害物にロボットが触れた時などにはセンサーが感知して非常停止する。

 レンタルするのは建ロボテック製の『「トモロボ」RTM1-X1-A1』。マックス製鉄筋結束機「RB-440T」を組み合わせて使用する。対象とする鉄筋径は直径10ミリ、同13ミリ、同16ミリメートル。配筋ピッチは100ミリ-300ミリメートル内で25ミリメートル単位に対応する。ピッチ誤差はプラスマイナス20ミリメートルで鉄筋の高さのずれ、傾きなどにも対応が可能だ。磁気センサーで交点を自動検知し、200ミリメートルピッチの場合、1カ所あたり2・7秒以下の速度で結束する。

 結束パターンは全結束・チドリ結束・二つ飛び結束で、走行は片道と往復の2種類を用意した。バッテリー駆動時間は12時間。本体サイズは幅630ミリ-930ミリ(可変式)×高さ600ミリ×奥行き690ミリメートルで、重さは38・5キログラム。

 レントは全国に60の営業拠点を展開している。省エネや作業の合理化、安全対策など、ユーザーのニーズをくみ取り、レンタル会社ならではの視点で、メーカー各社と連携し商品開発に積極的に取り組んでいる。

(2021/5/10 05:00)

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