(2021/9/21 05:00)
秋の彼岸に入り、日の落ちる時間がどんどん早くなる。夕日を浴びながら家路を急ぐ自転車から伸びる影も長さを増している。
コロナ禍で自転車の利用が増えている。帝国データバンクの調査によると、2020年度の自転車販売額は2100億円を超え、過去最高を更新した。通勤時の“3密”回避、運動不足の解消、手軽なレジャーなど、自転車の利用にはさまざまなメリットがあるためだ。
残念なデータもある。秋の夕暮れ時は、交通事故が多発する魔の時刻でもあるようだ。自動車による事故は年々減少傾向にある一方で、自転車事故の比率は高まっている。自転車走行中被害に遭うこともあれば、加害者になることも増えている。
通勤・通学利用に加え、料理などを自転車で配達するいわゆるギグワーカーの増加が、事故発生に拍車をかけている。逆走や信号無視など自転車走行中に法令違反行為で歩行者に大きな被害を与えれば、高額な賠償の責めを負うのは自動車と同じだ。
きょうから秋の交通安全運動が始まる。さわやかな秋風を感じながらペダルを踏む快適さを楽しむためにも、自分がドライバーである自覚を持ち、交通ルールやマナーの順守を徹底させたい。
(2021/9/21 05:00)
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