(2021/10/19 05:00)
緊急事態宣言の全面解除を受け10月は「リベンジ消費」が期待された。それに水を差したのが、天候要因や原料費上昇による各種の値上げ。食品では葉物を中心とした野菜やマーガリンが値上がりした。輸入小麦の売り渡し価格上げに伴って麺類、パンなどの価格上昇も予想される。
大手電力会社と大手ガス会社は、いずれも10月分からの料金引き上げを発表した。さらに原油価格の高騰でガソリン価格も上昇が続いており、景気回復の足を引っ張ることになりそうだ。
こうした物価上昇は日本に限らず、世界的な動向。国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しで、2021年の世界の成長率を7月の発表から0・1ポイント下方修正して5・9%とした。
日本の見通しは、さらに厳しい。21年が7月より0・4ポイント下方修正されて2・4%となった。一方で22年はワクチン普及の効果が見込まれるため、3・2%と0・2ポイント上方修正されている。
ワクチン接種率が60%を超えた先進国は、22年にはコロナ前の経済成長を取り戻すという。きょうから総選挙。バラマキより、コロナ禍の着実な収束と生活の安定が国民の望みだ。景気回復を確かなものとする政策で競ってほしい。
(2021/10/19 05:00)
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