(2021/10/20 05:00)
先ごろ川崎重工業神戸工場(神戸市中央区)で進水した海上自衛隊の潜水艦は『はくげい』と命名された。漢字なら『白鯨』で、2022年度末に就役の予定。
米国の最新空母『ジョン・F・ケネディ』をはじめ、諸外国の軍艦には国の勲功者の名を付けるケースがある。対して日本は明治以来、人名を使わない。一説には「沈没した時に、名前の由来となった人の家族や子孫に申し訳ない」という理由とか。代わりに地名や天象気象、瑞祥動物などを冠する。
海自の潜水艦の場合、『おやしお(親潮)』型は『うずしお』『たかしお』など11隻が「潮」を使う。同様に『そうりゅう(蒼龍)』型は12隻すべてを「龍」で統一する。
『そうりゅう』『しょうりゅう(翔龍)』とよく似た艦名も。「聞き間違えませんか?」と艦長に尋ねたら「(隠密行動が使命の)潜水艦は無駄な音は発しません」と返された。
『はくげい』は最新鋭の『たいげい(大鯨)』型の2番艦。旧帝国海軍で先例のある『迅鯨』『長鯨』なども取り沙汰されたが、結果として高名な米国小説を思わせる名になった。艦体が白く塗られることはないだろうが、潜水艦らしく“ひっそり活躍”してくれるだろう。
(2021/10/20 05:00)
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