産業春秋/ポインセチアの花言葉

(2021/11/29 05:00)

クリスマスシーズンを鮮やかに彩るポインセチア。全国有数の生産地、埼玉県では出荷が最盛期を迎えている。

県北の生産者で構成する「児玉郡市ポインセチア研究会」によると、2020年はコロナ禍の「巣ごもり」でホームセンターでは小さな鉢がよく売れた。市場規模は19年比で2割ほど増加したとみる。

ポインセチアは嗜好(しこう)品のため個人消費の景況を映し出す。21年は経済活動の再開により昨年ほどの巣ごもり需要は期待できないうえに、ホテルや飲食店など業務用が振るわない。

市場規模は昨年より約2割減少するとの見方も。そこに重油の高騰や肥料の値上げが追い打ちをかける。生産者は温室の加温時期を遅らせたり、納入先に値上げを要求したりするなど経費増の抑制に努めてきた。

原産地のメキシコでは赤く星形に色づく自生のポインセチアをクリスマスに「ベツレヘムの星」に似せて飾っていた。19世紀、米国駐メキシコ大使のポインセットが気に入り、園芸化されたのが始まり。「元気を出しなさい」との花言葉の通り、在宅時間の長期化で単調になりがちな暮らしに彩りを添えてきた。クリスマスが終わると枯らしてしまうのは申し訳ない気持ちになる。 

(2021/11/29 05:00)

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