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(2021/12/6 05:00)
パイプ役で周りをサポート
(総合1から続く)滋賀県出身です。小学生のころ、琵琶湖で船に宿泊しながら環境について学ぶフローティングスクールという授業がありました。顕微鏡で微生物を見るのが好きだったので、それが今の道に進む最初のきっかけだったと思います。京都大学大学院の農学研究科で応用生物科学を専攻し、池や湖にいる淡水性の藍藻「シアノバクテリア」と、それに感染するウイルスの関係について研究していました。
タカラバイオは実家に近く、学生の時から実験で当社の試薬を使っていたので、自然と就職先の候補になっていました。入社以来品質管理部門で、できた製品の効果や安全性について実験を行い、確認する作業をしています。
入社2年目で、新しい試験方法の立ち上げを任されました。ある製品に対して、当社にない試験をする必要があり、手順や条件などを自分で決めていくというものです。最初はうまくいきませんでした。困る手前で上司や先輩に相談していれば、と反省しました。
私自身は積極的に話しかけるようにしています。会社が急成長する中で、自分よりも年齢やキャリアは上だけど社歴は短いという方が結構います。また、実験で手を動かす段階から周りのサポートや調整役へと仕事の種類が変わり、他部署や社外の人と関わることも増えました。ベテランでも新人でもない年代に差し掛かり、社歴や年齢に関わらずパイプ役になれる存在でいたいです。
趣味は競技カルタです。高校の部活動で始め、3年の時に読手(どくしゅ)コンクールで全国3位になりました。今は地元のカルタ会で初心者指導や大会運営をしています。(文=京都・新庄悠、写真=田山浩一)
◇タカラバイオ 品質管理第1部 上原美翔(うえはら・みか)さん
(2021/12/6 05:00)