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(2022/1/31 05:00)
何でもできる技術者目指す
(総合1から続く)東京都の出身です。幼いころは新幹線や在来線など、さまざまな種類の鉄道が走るのを見るのが好きでした。学生時代は理科や数学の授業で問題を解くのが面白いと感じていました。中央大学理工学部都市環境学科では土木工学を中心に、鉄道工学についても学びました。当時の研究テーマは「道路交通騒音が生体に与える影響に関する研究」。遮音壁設置の有無による視覚的・聴覚的な違いが脳活動に与える影響について調べました。
就職活動は鉄道業界を中心に行いました。JR東海は1964年の東海道新幹線開業から50年以上に渡って大都市間を結び、経済や人々の生活を支えている点に魅力を感じていました。
職場見学などができるJR東海のイベントへ参加したことをきっかけに、土木分野から鉄道に関わるのも縁の下の力持ちのようで格好良いと思い、16年に入社しました。
現在は三島保線所で新幹線保線の工事発注、監督業務、検査業務を行っています。限られた時間の中で安全に作業を進められるか、施工後は安全に通すことができる仕上がり値に収まっているかなど気にかける所は多々あり、立ち会うたびに少し緊張します。
工事に立ち会う回数が以前より増えたため、緊張と無事に終わった際の安堵感を日々、感じています。今後は道床の交換以外にもレールの歪み(ムラ)を直す作業やレール交換など、何でもできる技術者を目指していきたいです。
初めて配属された浜松でソフトダーツの面白さを知り、自宅には家庭用のダーツボードもあります。実家に帰った際にはフレンチブルドッグと遊んでいます。(文=浅海宏規、写真=高山基成)
◇JR東海 新幹線鉄道事業本部三島保線所施設技術係 大橋くるみ(おおはし・くるみ)さん
(2022/1/31 05:00)