(2022/2/1 05:00)
「やっぱりね」と感じられた方も多いのではないか。日本生産性本部の直近の調査で、テレワークの実施率が最低を記録した。社会全体に緩みが生じていることを数字で見せつけられた。
実施率は2021年10月の22・7%から今年1月に18・5%に低下。特に東京など1都3県は36・9%から10ポイント以上も急降下し、他の地域と大きな差があった。
この調査はコロナ禍が始まった20年5月が第1回。テレワークはその時の31・5%が最高で、以後は一進一退だった。昨秋の感染者急減で〝メッキ〟が剝がれた感がある。「テレワーク普及は容易だった」などという認識は捨て去るべきだ。
一方で充実を感じる部分もある。テレワーカーの週あたり出勤日数は低下し、効率は向上。「満足」という回答は77・5%で過去最高になった。システム対応や仕事の手順変更が徐々に進んでいるからだろう。
変異株が台頭し、社会が感染爆発にさらされる今、企業は再びテレワークに追い立てられている。緊急避難策としてだけでなく、長期的な視点で働き方改革に取り組む必要があるのではないか。いずれこの感染も落ち着くだろうが、その時の調査で実施率が下がらないことを望みたい。
(2022/2/1 05:00)
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