(2022/11/16 05:00)
内閣府が15日発表した7―9月期の実質国内総生産(GDP)成長率(速報、季節調整値)は年率換算でマイナス1・2%と、4四半期ぶりのマイナス成長だった。だが、それほど心配する必要はなさそうだ。
マイナス成長となったのは外需の停滞による。内需寄与度のプラス0・4%に対し、外需寄与度はマイナス0・7%。海外経済の減速で輸出が前期比1・9%増と伸び悩んだ一方、輸入が同5・2%増と増えていた。
輸入は原材料の増加に加え、サービス輸入が同17・1%増と急増する一時的な要因が重なったようだ。内閣府によると、海外企業への広告・マーケティング関連の支出が一時的に増加した影響が大きいという。
内需は堅調だ。高水準の企業収益を背景に、設備投資は同1・5%増の伸び率を示した。個人消費は同0・3%増と伸び悩んだものの、物価高やコロナ禍第7波の影響を勘案すれば、堅調なプラス成長とも受け取れる。
米国の消費者物価指数は10月に前年同月比7・7%上昇まで改善し、為替相場も円安が是正されつつある。気がかりなのはコロナ禍第8波の行方。15日の東京都の新規感染者は1万人を突破した。感染対策を徹底し、内需への影響を最小限に抑えたい。
(2022/11/16 05:00)
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