(2023/2/20 05:00)
日本の電気自動車(EV)が中国や欧米に大きく後れをとっている。2021年のメーカー別EV販売台数(上位20社)のシェアで中国が46%、米国が26%、ドイツが25%だったのに対し、日本はわずか2・9%。
内閣府は「日本経済2022―2023」の中で、脱炭素に貢献するEVを成長が期待できる分野と指摘した上で、データを示しながら日本の取り組みの遅れに警鐘を鳴らす。
米国は30年までに新車販売の50%以上をEVと燃料電池車(FCV)とするほか、欧州連合(EU)は事実上35年までにハイブリッド車(HV)を含むガソリン・ディーゼル車を禁止し、英国は35年までに全ての新車販売を二酸化炭素(CO2)排出ゼロ車とする。
内閣府はこうした世界の潮流を見据え、日本もEV以外の車(HVを含む)がEVに置き換えられていくことになると今後を見通し、EV普及に向けて積極的な投資が必要になると指摘する。
EVは部品点数がガソリン車の1割程度とされる一方、ガソリン車の2倍以上の半導体が使われる。内閣府はEVとともに半導体も成長が期待できる分野とするが、こちらは世界より10年遅れだ。成長分野への投資を官民で加速したい。
(2023/2/20 05:00)
総合1のニュース一覧
- 成田空港・東京ガスが新会社 使用エネの脱炭素化推進、50年までに1000億円投資(23/02/20)
- NECと東京・東村山、災害時データ連携実証 IoT・都市OS活用(23/02/20)
- 富士通が5G仮想化基地局ソリューション投入 米エヌビディア製GPU活用、同一サーバー上で並列処理(23/02/20)
- 下水サンプル分析、ロボに移管 アドバンセンチネルとRBIが連携(23/02/20)
- 「リバースイノベーション」でロボ市場参入 千代田興業、海外子会社のシステム知見を逆輸入(23/02/20)
- ロボ向け減速機を拡充 ニッセイ、市場開拓に注力(23/02/20)
- 半導体、需給二極化 製造装置メーカーじわり影響(23/02/20)
- IHIエアロ、「宇宙」向け点滴装置の試作品開発 ニプロ・宇宙ベンチャーISLと連携(23/02/20)
- アドバンスコンポジット、新複合材でスクロール翼量産 16億円で設備導入(23/02/20)
- リケジョneo(215)鹿島・沢田紗代子(さわだ・さよこ)さん(23/02/20)
- 産業春秋/EV普及の遅れ、政府が危機感(23/02/20)